百人一首のまじない

夏ですねw古典怪談がオイシイ季節になってまいりました
私の住む地域はもうお盆も終わってしまい町は若干気分が秋になっていますが
個人的脳みそはまだまだお盆刻でございます
今回は妖怪ではありませんが
猫好きならおそらく知っているだろうマジナイでもご紹介しようと思います
というのも母上とさっきそんな話題で盛り上がったので・・・

さて本題

小倉百人一首中納言行平の歌に

たちわかれ
いなばのやまの
みねにおふる
まつとしきかは
いまかえりこむ

というものがありまして

もう分かる方は分かると思いますが
この歌はいつのころからか、いなくなった猫がかえってくるまじないとして噂では有名になっています
私が知ったのは母に教わったのがきっかけでございます
やり方は諸説あるため、どれが正しいのかは定かではない
なんとも気休めなまじないなのですが
飼い主には希望になる事は断言します

我が家でも数年前、長野にいた時に猫がいなくなった事がございました
その時に、どこからともなく母が仕入れてきたのがこの一首の句です

母が仕入れてきたやり方はこの句を(心で)詠みながらひたすら探すというもの
我が家の愛猫はこの呪文のおかげかどうかは分かりませんがその日の夜、家の裏手にあった祠の立つ雑木林の木の上で遭難していたのが発見されまして庭師さんをタウンページで呼んで降ろしてもらった事があります

他にも下の句だけを紙に書いて玄関に貼るとか、赤い紙に書いて猫の通り道に貼るとかあるみたいですが実際はどうでしょうか・・・・

そもそもこの句は簡単に言えば
因幡に帰るが君が待っていると聞けばすぐに帰るよ・・・的なものなはず
だから飼い主がこの句を詠むのは若干疑問に感じるのは私だけ?
だって帰りを待っているのは猫ではなく飼い主でしょう?

とか・・・・
すみません夢を壊すようなことを言って・・・・

ともあれ、なかなか評判の良いまじないらしく
効果ありなし関係なく有名になっているのは間違いないようです

余談
黒髪の乱れてけさはものをこそおもへ
この句が何故か怖くて仕方ない私でした


ではでは